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虫歯だらけでも歯列矯正はできる?治療の進め方と矯正中の注意点を解説

2026.03.15

虫歯だらけでも歯列矯正はできる?治療の進め方と矯正中の注意点を解説

「虫歯が多いと、歯列矯正はできないのではないか」「先に虫歯を治してからでないと、矯正相談をしてはいけないのではないか」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際には、虫歯が多くても歯列矯正ができる可能性はあります。ただし、虫歯の本数や進行の深さ、痛みやしみる症状の有無によっては、先に虫歯治療を優先したほうがよいこともあります。

大切なのは、自己判断で矯正をあきらめたり急いで始めたりすることではなく、今のお口の状態を確認したうえで、どの順番で治療を進めるかを見ていくことです。

この記事では、虫歯が多い場合の歯列矯正の考え方、虫歯が多い方の矯正治療の進め方、さらに矯正治療中に気をつけたい点まで分かりやすく解説します。

歯列矯正は虫歯だらけでもできる?

虫歯が多いと、「もう歯列矯正は難しいのではないか」と不安になるかもしれません。しかし、虫歯が多くても歯列矯正を検討できる可能性はあります。まず、矯正治療の進め方は虫歯の本数だけで決まるわけではありません。虫歯が浅いのか深いのか、痛みやしみる症状があるのか、神経まで進んでいる歯があるのかによって、治療の進め方は変わってきます。

また、「虫歯が多いと矯正を断られるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、実際に大切なのは、矯正ができるかどうかを急いで決めることではなく、どの順番で治療を進めるのが歯並びだけでなく、お口全体の環境を整えるうえで無理のない流れかを確認することです。虫歯の状態によっては先に虫歯治療を優先する場合がある一方で、お口全体を見たうえで矯正治療を検討できるケースもあります。

虫歯があると矯正を進めにくくなる理由

虫歯がある状態で矯正を進めにくいのは、矯正中に汚れが残りやすくなることに加え、装置を付けたあとでは虫歯治療の進め方にも影響が出ることがあるためです。さらに、痛みやしみる症状があると、治療計画を見直す必要が出る場合もあります。

ここでは、虫歯があると矯正治療を進めにくくなる主な理由を解説します。

矯正中は虫歯が進行しやすくなるから

矯正を始めると、装置のまわりに汚れが残りやすくなり、もともとあった虫歯が進みやすくなることがあります。とくにワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周囲に歯ブラシの毛先が届きにくい場所ができやすく、小さな虫歯があっても気づきにくくなることがあります。

磨き残しが続くと、歯の表面に白く濁った跡が出たり、虫歯につながったりするため、矯正前に虫歯の有無を確認しておくことが大切です。

矯正装置が入ると虫歯治療がしにくいから

矯正装置が付いたあとに虫歯治療が必要になると、虫歯の場所や広がり方によっては処置しにくくなることがあります。たとえば、ブラケットの近くやワイヤーの下に虫歯がある場合には、そのままでは治療器具が届きにくく、先に装置の調整が必要になることが少なくありません。

治療そのものはできても、通常より手順が増えることで通院の負担が大きくなる場合もあります。だからこそ、矯正前の時点で虫歯の位置や大きさを見ておくことが、スムーズに治療を進めることにつながります。

痛みやトラブルで治療計画が変わることがあるから

虫歯による痛みやしみる症状があるまま矯正を始めると、予定どおりに矯正治療を進めにくくなることがあります。虫歯の進行によって先に虫歯の処置が必要になれば、矯正治療を一時的に見合わせたり、治療の順番を変更したりしなければいけなくなる場合があるからです。

焦って矯正治療を進めるのではなく、その時のお口の状態に合わせて治療の順番を考えることが、結果として、整った歯並びと良好なお口の環境の両立につながります。

虫歯が多い方の歯列矯正の一般的な進め方

虫歯が多い方の歯列矯正の一般的な進め方

虫歯が多いと、「矯正したい気持ちはあるものの、何から始めればよいのか分からない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

虫歯が多い方の場合は、いきなり矯正治療に進むというよりかは、まずお口全体の状態を確認し、必要な虫歯治療を行ったうえで、矯正の進め方を考えていくという流れが一般的です。虫歯の進行度や治療済みの歯の状態、毎日の管理のしやすさまで含めて考慮することで、無理なく治療を進めやすくなります。

ここでは、虫歯が多い方が歯列矯正を検討するときの一般的な流れについて、順に解説します。

まずはお口全体を確認する

治療の出発点になるのは、矯正相談とお口全体の確認です。虫歯が多い場合は、とくに「どこから手をつけるべきか」を整理することが大切になります。検査で確認する内容は、虫歯の本数だけではありません。虫歯が浅いのか深いのか、痛みやしみる症状があるのか、過去に治療した歯に再発の疑いがないか、さらに歯並びや噛み合わせにどのような特徴があるのかまで見ていきます。

この段階で大切なのは、虫歯と歯並びを別々の問題として考えないことです。たとえば、歯の重なりが強く磨きにくい場所が多い場合は、そうした歯並びの影響で虫歯ができやすくなっていないかも含めて確認することが大切です。まずは相談をきっかけに必要な検査や確認を行い、今の状態に合った進め方を整理していく流れです。

虫歯を治療し、お口の状態を整える

一般的には、虫歯がある場合は先に必要な虫歯治療を行い、お口の状態を整えてから矯正治療へ進みます。とくに、しみる、噛むと痛い、穴が大きいといった症状がある歯は、矯正より前に治療を優先したほうが良いことが多いです。こうした状態をそのままにして装置を付けると、あとから痛みが強くなったり、治療計画の見直しが必要になったりすることがあるからです。

また、銀歯や詰め物、被せ物が多い方は、今見えている虫歯だけでなく、治療済みの歯のまわりに再発がないかも確認しながら進めることが大切です。ここでの虫歯治療は、全部を急いで治すという意味ではありません。矯正を安全に、そして落ち着いて進めるための準備として、お口の環境を整えていくという考え方になります。

お口の状態に合った矯正方法を選ぶ

虫歯治療でお口の状態を整えたあとは、歯並びや生活スタイルに合った矯正方法を検討していきます。装置選びでは、見た目の印象だけでなく、清掃のしやすさ、適応できる歯並びかどうか、日々のセルフケアを続けやすいかといった点も大切な判断材料になります。

マウスピース矯正は取り外して歯磨きできるため、清掃のしやすさを重視したい方に向く場合があります。一方で、ワイヤー矯正は装置を着脱し忘れる心配がなく、治療計画に沿って歯を動かしやすい治療法として選択肢になることがあります。ワイヤーの見た目が気になる方は、セラミックブラケットやホワイトワイヤーなど、審美面に配慮した装置を検討できることもあります。

今のお口の状態に加え、毎日の歯磨きを無理なく続けられるか、生活の中で治療を継続しやすいかも含めて考えていくことが必要です。

歯列矯正中に虫歯が増えやすい理由

歯列矯正中に虫歯が増えやすい理由

矯正治療中は、治療前よりも虫歯に注意したい場面が増えます。装置のまわりに汚れが残りやすくなることに加え、毎日の歯磨きの状態によっても、お口の環境が変わりやすくなるためです。また、ワイヤー矯正とマウスピース矯正では気をつけたい点がやや異なり、もともとの歯並びや生活習慣によっても虫歯のリスクは左右されます。ここでは、矯正治療中に虫歯が増えやすい主な理由を3つに分けて解説します。

矯正装置の周りに汚れが残りやすいから

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーのまわりに食べかすやプラークが残りやすくなります。装置が歯の表面に付くことで、いつものように歯ブラシを当てているつもりでも、毛先が届きにくい場所が増えるためです。とくにブラケットの周囲やワイヤーの下は磨き残しが出やすく、汚れが長く残ると、歯の表面が白く濁ったように見える初期う蝕や虫歯につながることがあります。矯正中は、装置のすき間まで意識して磨くことが大切です。

毎日のセルフケアが不十分になりやすいから

マウスピース矯正は取り外して歯磨きしやすい方法ですが、それだけで虫歯になりにくいとは言い切れません。たとえば、食後に歯磨きをしないまま装着する、甘い飲み物を飲んだあとにそのまま装着する、装置自体の清掃が不十分なまま使い続けるといったことが重なると、虫歯のリスクは高まります。取り外せることは大きな利点ですが、その利点を生かすには、食後の歯磨きや装置の清掃を丁寧に続けることが欠かせません。

そもそも矯正が必要な時点で虫歯のリスクが高いから

歯並びの重なりが強い方は、もともと歯ブラシが届きにくい場所ができやすく、虫歯や歯周病のリスクが上がりやすいことがあります。過去に虫歯治療が多い方も、詰め物や被せ物のまわりの再発や、日々の生活習慣の影響を受けやすい場合があります。反対にいえば、歯並びが整うことで磨きやすくなり、将来的にはお口の管理もしやすくなる可能性があります。見た目を整えることに加えて、お口の環境を整えていく観点でも矯正治療を考えることが大切です。

虫歯が多い方が矯正治療中に気をつけたいこと

虫歯が多い方が矯正治療中に気をつけたいこと

虫歯が多い方が矯正治療を進めるときは、装置を付けること自体だけでなく、その後の管理まで含めて考えることが大切です。とくに矯正中は、磨きにくい場所が増えたり、小さな違和感を見過ごしやすくなったりすることがあります。だからこそ、装置を付けたあとの過ごし方や口内環境の管理まで含めて意識しながら進めることが大切です。ここでは、虫歯が多い方が矯正治療中に意識しておきたいポイントを解説します。

歯間ブラシやタフトブラシも使って装置のまわりを丁寧に磨く

矯正中は、装置のまわりに汚れが残りやすくなるため、普段よりも丁寧なセルフケアが欠かせません。歯ブラシだけでは落としきれない部分も出やすいため、必要に応じて歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどの補助清掃用具を取り入れることが大切です。

とくにワイヤー矯正では、ブラケットの周囲やワイヤーの下など、毛先が届きにくい場所が増えます。マウスピース矯正でも、歯と歯の間や奥歯まわりの汚れまで丁寧に落とせていないと、虫歯のリスクは高まります。毎日の歯磨きを何となく済ませるのではなく、汚れが残りやすい場所を意識しながら磨くことが大切です。

気になる違和感や症状を我慢せず早めに相談する

矯正治療中に、しみる、噛むと痛い、装置のまわりが白く見える、特定の場所が磨きにくいと感じるなどの変化があったときは、我慢せず早めに相談することが大切です。虫歯が多かった方は、もともと虫歯ができやすい要因や再発しやすい条件を抱えていることもあるため、小さな違和感のなかに虫歯のサインが含まれていることもあります。

大切なのは、「このくらいなら様子を見てもよいだろう」「これはきっと矯正治療の痛みかな」と自己判断しないことです。矯正中の違和感には、装置によるものもあれば、虫歯や詰め物の不具合が関係している場合もあります。気になる変化があれば、その都度確認しながら進めるほうが、結果として治療全体も安定しやすくなります。

定期的な検査とクリーニングを受けながら進める

矯正治療中は、毎日のセルフケアだけで虫歯を完全に防ぐことが難しいこともあります。そのため、定期的な歯科での検査やクリーニングを受けながら治療を進めることが大切です。医院でお口の中を確認してもらうことで、磨き残しが多い場所や、虫歯や歯ぐきの変化が出ていないかどうかを早めに把握しやすくなります。

とくに虫歯が多い方は、矯正だけを見ていくのではなく、お口全体を管理しながら進められる環境が安心につながります。虫歯や歯周病も含めて経過を見てもらうことで、トラブルを早めに見つけやすくなり、矯正治療も落ち着いて続けやすくなります。

虫歯が多い方の矯正治療についてよくある質問

虫歯が多い方の矯正治療についてよくある質問をまとめました。

Q. 虫歯治療と歯列矯正はどちらが先ですか?

A.一般的には、虫歯治療を先に行うことが多くなります。虫歯を放置したまま矯正を始めると、あとから痛みが出たり、装置が入ったことで虫歯治療がしにくくなったりすることがあるためです。とくに、しみる、噛むと痛い、虫歯が深いといった場合は、矯正より先に対応したほうがよいことがあります。

ただし、すべての虫歯を一律に急いで治療するという意味ではありません。大切なのは、虫歯の進行度や場所、歯並びの状態を見ながら、どの順番で進めるのが無理のない流れかを確認することです。まずはお口全体の状態を把握したうえで、必要な治療から進めていく流れが自然です。

Q. 矯正中に虫歯が見つかったら治療は止まりますか?

A.必ず止まるとは限りません。しかし、虫歯の大きさや場所によっては調整が必要になる場合があります。たとえば、小さな虫歯であれば、状態を見ながら矯正治療を続けられることもある一方で、痛みがある虫歯や深く進んでいる虫歯では、先に虫歯治療を優先したほうがよいことがあります。

ワイヤー矯正の場合は、虫歯ができた場所によってはワイヤーやブラケットが虫歯治療の邪魔になり、いったん装置を調整することがあります。

マウスピース矯正では装置を取り外せるため、小さな虫歯であれば治療を進めやすい場合があります。ただし、大きな虫歯で歯の形が変わると、アライナーが合わなくなることがあり、その場合は作り直しが必要となって、結果として矯正治療をいったん見直すこともあります。

Q. マウスピース矯正なら虫歯になりにくいですか?

A.マウスピース矯正は装置を取り外して歯を磨ける治療法ですが、だからといって絶対に虫歯にならないわけではありません。食後に歯磨きをしないまま装着したり、甘い飲み物を口にしたあとでそのまま装着したりすると、虫歯のリスクは高まります。装置自体の清掃が十分でない場合も、お口の中の環境に影響を及ぼすことがあります。

そのため、マウスピース矯正のメリットを生かすには、取り外せることに安心するのではなく、食後の歯磨きや装置の清掃を丁寧に続けることが大切です。

大阪府高石市|のだ歯科クリニックでできること

大阪府高石市|のだ歯科クリニックでできること

虫歯が多いと、「矯正したい気持ちはあるものの、何から始めればよいのか分からない」「まだ矯正相談に行く段階ではないのではないか」と迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうしたときに大切なのは、矯正だけを切り離して考えるのではなく、虫歯や歯ぐきの状態も含めてお口全体を見ながら治療方針を整理することです。当院は総合歯科ですので、矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病も含めて確認しながら、今優先したい治療と今後の矯正の進め方を相談できます。

確認する内容は、虫歯の本数だけではありません。虫歯の進行度、治療済み歯の状態、歯並びや噛み合わせまで含めて見ていくことで、「まず何から改善し整えるべきか」「どの矯正方法が続けやすいか」を考えやすくなります。そのうえで、インビザラインの複数プラン、表側ワイヤー矯正、セラミックブラケット、ホワイトワイヤーなど、お口の状態に応じた治療法を相談できるため、安心して治療を進めやすいです。

また、当院では無料の矯正相談を行っております。iTeroを用いたお口のスキャンや治療イメージの確認にも対応しているため、「矯正できるかどうかを知りたい」「まずは今のお口の状態を把握したい」という段階でも相談しやすい環境です。その場で治療を決める必要はないので、まずはお気軽に無料相談までお越しください。

まとめ:虫歯が多くて矯正が不安な方は、まず相談から始めましょう

虫歯が多いと、「歯列矯正は難しいのではないか」と不安になるかもしれません。しかし、虫歯が多くても矯正相談は可能であり、まず大切なのは自己判断ではなく、今のお口の状態をきちんと確認することです。虫歯の進行度や治療済み歯の状態、選ぶ矯正方法との相性によって、治療の進め方は変わってきます。

また、矯正治療が始まったあとも、丁寧なセルフケアと定期的な検査・クリーニングを続けながら、お口全体を管理していくことが大切です。不安なまま一人で判断するのではなく、必要な治療の順番を整理しながら進めることが、整った歯並びと良好なお口の環境の両立につながります。

虫歯が多くて歯列矯正に不安を抱えている方は、まずは相談を通じて今のお口の状態を確認することから始めてみませんか。歯列矯正で美しい笑顔と健康的な噛み合わせを目指したい方は、ぜひお気軽に無料相談までお越しください。

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監修者情報

監修者写真 のだ歯科クリニック 院長 野田 憲(のだ けん)

院長:野田 憲(のだ けん)

  • 日本口腔外科学会 認定医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • 日本小児歯科学会 会員
  • 日本顎咬合学会 会員
  • 大阪口腔インプラント研究会 会員

大阪歯科大学附属病院の口腔外科で全身管理を含む外科治療を学び、その後は一般歯科で保険から自費まで幅広く経験。現在は当院のだ歯科クリニックを開業し、予防を軸に、笑顔で通える歯科医院づくりを大切にしています。

 

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